2023年の3月末に大井川流域を走ってきたのでその備忘録
走った場所の概要は下記の通り
当時ゆるキャンにハマっていたこともあり、聖地巡礼のライドとなっている。
6時あたりに上野を出発して電車に揺られること2時間30分、静岡県の金谷駅に到着。金谷駅から大井川鐵道に乗ることもできるが今回は自転車で北上していく。
途中、合格駅という名前に変わった旧五和駅を横目に走っていると、ちょうど動いているSLを見ることができた。国道473号線沿いに進んで行こうとしたところ、門出駅を過ぎたあたりでまさかの通行止めにあってしまったので、川を渡って県道64号線で川を上がっていく。
春の大井川といえばやはり桜で、64号線沿いにもちらほらと桜が咲いていて綺麗だったが、家山駅周辺の桜は圧巻だった。
その後、道の駅川根温泉にてお昼ご飯にカツ丼を食べ、63号線沿いから77号線に切り替わった道を走っていく。県道63,77号線は国道473号線よりもアップダウンがあるものの、道幅が広い上に道中にたびたび面白いものがあって走りごたえがある。今回のランは河口から上流の方へと登っていくものなので、ずっと上り基調というのがなかなか大変なところだった。
道中、日本一短いトンネルを見たり広大な大井川の蛇行の様子を見たりしていると一つ目の吊り橋、塩郷の吊橋に到着。
大井川流域に点在している吊橋の中でも、大井川鐵道の頭上を通る吊橋はこれと両国吊橋だけらしい。
吊橋を往復して引き続き77号線を北上していく。しばらくの間鉄道と並走しながらアップダウンのある道を進むことになるが、駿河徳山駅あたりで坂を下るといきなりしだれ桜の並木道が現れてびっくりした。
徳山のしだれ桜として有名らしい。ここで春風に吹かれながら15分くらいぼんやりとして小休止した。
ここからはアップダウンの多い77号線ではなく、道も綺麗で比較的緩やかな坂がずっと続く国道362号線に乗り換えて漕いでいく。2,3%くらいの上り坂を無心で漕いでいると、高校生時代に井川まで4600円のフリー切符を購入して1日の間に単振動して以来、実に7年ぶりの千頭に着弾。
15時を回っていて飲食店はほとんど営業終了してしまったのでアイスを食べつつ、周辺の吊橋(小長井吊橋と両国吊橋)を回収しに行く。
小長井吊り橋。吊り橋?というほど揺れないし、鉄製だし、そこまで高さもないしで吊り橋初心者にはおすすめ。
両国吊り橋はデカい!全長145mらしい。この橋を渡っている最中にちょうど井川線の車両が来て心が躍った。 昔は道路がなかったので、大きな川を渡るのに吊り橋が必要だったんやなぁと、当時の生活にしみじみと思いを馳せながら吊り橋を渡った。
ここから宿がある奥泉まであと少し。かなり斜度もキツくなってきているしなんだかんだで900mくらいこの日は登って疲れてきていたが、その前に少し寄り道してさらに二つの吊り橋, 八木の吊り橋と小山橋を回収しに行く。
小山橋。これも結構がっしりしていて多少揺れるけど安心感がある吊り橋。ゆるキャンではたぬきがいた場所だったが、確かに木々が茂っている場所にあった。
八木の吊り橋。この辺りから川の色もマリンブルーになってきて秘境みが出てきた。この吊り橋の先は森になっていて、生活用とは思えない上に写真からはわからないが高さがあって結構スリルがある。
吊り橋を渡り終え、奥泉まで自転車を漕いだらこの日は終了。民宿奥大井さんに宿泊したが、夕食がめちゃくちゃ美味しくて一泊二食付きのプランにして大正解だった。
この日はてんこ盛り。寸又峡を回収した上で奥井川までいく。
奥泉を出発して77号線を登るとすぐに二手に分かれる。まずは寸又峡に行くために左に向かう。最初かなり斜度がきつく、そこから下るが最後にまたきつい斜度のアップダウンがあるという感じで9kmで350mほど上ると寸又峡に到着。
ここからは歩きまくって夢の吊り橋と猿並橋を回収する。 ここは紅葉の時期だったら人でごった返すらしいが、3月下旬となると全く人がおらず、ゆっくりと散策することができた。
夢の吊り橋。大間ダムによってできたダム湖にかかる吊り橋だが、木製の上に足元に隙間があってなかなか怖い。周りは一面青色の湖で神秘的だった。夢の吊り橋は一方通行で、ぐるっと1.5kmくらい歩く必要があるのだが、電波も通じない人里離れたところだというのに展望台にあったトイレにはウォシュレットが整備されていて面白かった。
3kmくらい歩いている気がするがもう一つの吊り橋、猿並橋へ。この橋はなでしこたちは直接訪問してはいなかった橋で、アクセスもかなり大変。森の中にあって道がぬかるんでいたり丸太でできた橋があって足場が悪かったり...
そんで到着した吊り橋は入り口近くに獣のフンのようなものもあり、かな〜り長居したくないと思わされる橋だった。しかし、流れが早い川の音がよく聞こえて雰囲気は良かった。こっちの方が秘境かも。
一通り吊り橋を渡って寸又峡に戻ると11時くらいだったのでここで腹ごしらえをすることに。もちろん渓流そばを食べに紅竹食堂へ。
渓流そば、うまし!!の店だが、実際に渓流そばは美味しい。コオロギの佃煮も子供の頃に行った長野のバンガローだったかペンションだったかで見た以来だったが、見た目はともかくとしてとてもおいしかった。
満腹になったら休んでいる暇もなく再度奥泉まで戻り今度は右折するルート、奥井川へと向かう。 ここから明らかに昨日までと異なって斜度がきつくなっていく。6,7%が出てくるようになるが、奥泉から5km進んだあたりですぐにアプトいちしろ駅に立ち寄る。
これは吊り橋なのか?と思うが、市代吊橋というらしい。この吊橋は駅のすぐそばにある。井川線に乗っている場合は、ここでアプト式に切り替える作業が入るらしい。(この辺の線路の斜度は90‰らしい。やばすぎる)
ロードバイクでこの駅に来る際、これまたかなりの急斜面を降りてくるので戻るのが億劫...かと思いきや、ミステリートンネルでショートカットすることができる。しかし、このトンネル、普通に暗くて前が見えない上に砂利道でところどころ水溜りがあってロード乗りには少し険しい道路なので注意。ちなみにトンネル内部にはお化けの置物があり、結構ビビる。
トンネルを抜けて自転車を再開、と言いたいところだがまたすぐ寄り道。長島ダムが見えるので飛沫橋を通っていく。
長島ダムの放水の飛沫が橋の方まで来るという迫力満点の橋となっている。この橋だけでなく、長島ダムの眺望自体がとても良いので、是非ともここは歩みを止めて観光してほしい。
この辺りコンテンツが多すぎる。長島ダムを出発して7%の坂が続く中、5,6kmほど走ると井川の一大コンテンツ奥大井湖上が現れる。
言わずと知れた秘境駅だが、鉄道に乗っているとこの展望を見るのはちょっとハードルが高い。一方で、車等で来ると景色を見ることはできるが駅の近くにあるカフェには行けない。まだカフェには行けたことがないのでいつか行きたいよ〜(一応、カフェには鉄道を利用しなくてもアクセスは可能だが、ちょっと大変)
そしてさらに先に進むと今度は南アルプス接岨大吊橋と八橋小道が現れる。
南アルプス接岨大吊橋、安定感ありすぎて吊橋感がないが、クソデカ構造物として少年心をくすぐられる。 いつの間にか388になった県道からこの吊り橋を渡ると、そのまま八橋小道(通称: ラブロマンスロード)につながる。
このラブロマンスロード、実際にはいろんな橋で草木が生い茂っていたり水が溜まっていたりで通行するのはなかなか大変であった。ちなみに先ほどの大吊橋から行くと行手が左右に分かれるが、左に行くと7つの橋、右に行くと1つの橋で合計8個となっている。志摩リンと綾乃がここを訪れた時は左手にしか行っておらず、残り一つを見逃すというくだりがあった。残り一つが何橋なのかは実際に訪れて確認しよう!
この辺りの橋を全て回収したら一旦吊橋探索は一段落。酷道と呼ばれる市道閑蔵線(Google Mapではそう記載されている)を走って井川を目指す。 この道は狭く、確かに路面が一部荒かったが後述する奥井川の道よりはマシだった気がする。でも斜度はきつい。
井川に着いた頃にはなんと16時を回ってしまっており、ここからこの日宿泊する白樺荘までは20kmあってなかなか絶望する。 ただ、井川ダムでできたクソデカダム湖である井川湖は雄大で見応えはあった(少しいくと湖が見えない道になっちゃうけど)。
そして到着、井川大橋。この橋はバイクでも渡れる橋であり、ロードで往復させてもらった。この橋はでかい大井川にかかっているので、橋の真ん中あたりで川の方を向くととても景色が良い。
そしてこの橋の近くに、ゆるキャン作中で出てきたおでんやさん「てしゃまんく」があるのだが、冬季休業でやっていなかった。作中は春休みなので3月あたりだと思うが、おでんやさんはやっていたはず。漫画はあくまでフィクションなんやね。
嘆いても仕方がないので気持ちを切り替えて宿に向かうが、ここからはひたすら虚無区間。7つのタシロ(田代トンネル)を超えて畑薙の方へ向かっていく。
が、路面が終わっとる。道幅はそれなりにあるけど路面が終わりすぎてパンクが怖い。落石もゴロゴロあって怖い。こんな道がずっと、本日の宿の白樺荘に到着するまで続いた。
stravaによるとこの日はなんだかんだ2500mも登っていたらしい。白樺荘の素晴らしい温泉に入り、宿泊プランについた夕食をたらふく食べてすぐ寝てしまった。夕食付きにしなくても、食堂でお金を払ったらご飯が食べられそうだった。畑薙ダムカレーも食べたかった〜。
この日はまず畑薙第一ダムに行き、さらに先の畑薙大吊橋を見たのちに帰る。
昨日の酷道の続きを走り、それなりにしんどい思いをしつつ畑薙第一ダムに到着。
クソデカ人工物はやはり良い。生活や苦難を乗り越えようとする人間の営みを感じることができる気がする。ちなみに畑薙第一ダムのダムカードは白樺荘でもらうことができる。この時はちょうど60周年だったのか、記念のダムカードももらうことができた。
そして、今日の目的はさらにこの先にある畑薙大吊橋なのだが...
全面的に通行止めになっていた。車だけでなく、自転車も侵入禁止だと丁寧に書かれていた。歩きでゲートを乗り越えようかとも考えたが、監視カメラがあるってんだからどうしようもない。すごすごと道を引き返して帰ることにした。 作中ではゲートは開いていて、警備員的な人がいるけど歩いて吊り橋まで行けたはず...やっぱりフィクションなんすね~
昨日2500mも登ったからあとは下るだけかと思ったが、なんだかんだでアップダウンがあったので下るだけというわけでもなかった(この日は1500m↑らしい。本当に?)。それなりに疲弊しながら井川に戻り、昨日回収しなかった吊り橋を回収する。
井川にある夢の吊り橋。ここはメタリックな吊り橋だった。森の中にあるので景色がめっちゃ良いというわけではない。
そのまま旧大井川鐵道の堂平駅跡から廃線沿いに散策。
とても気持ちの良い道で、ここを抜けると井川ダムに着きダム周辺の景色を楽しむことができる。ダムってなんかいいよね。
そして近くにある井川駅にも訪問。7年ぶりの井川駅だが、駅内にある鉄道娘「井川ちしろ」のパネルが新しくなっていた。ちゃんとコンテンツが生きていて嬉しいね。
余談だが、アルプスの里という道の駅にも寄ったのだが、その展望台的なところに行こうとしたところ黒色のてんとう虫が大量発生していたのでなんか気が引けていけなかった。どうやらたびたび?発生しているらしい。
井川を発つとあとは基本下るだけなのだが、途中で池の谷の吊り橋も回収して千頭に寄り道。池谷の吊り橋はGoogle Mapでは見つからない(気がする)から見落とし注意だ。
しかも、実際に見つけづらいし、斜度がきつい道を通る必要があるので難易度が高め。
実はこれまで紹介した吊り橋は、千頭の観光センターで吊り橋の写真をTwitterに投稿しているところを見せると吊り橋カードをもらえる。 対象は下記の吊り橋なので気が向いたらコンプリートしよう。
そして千頭に来たらダムカレーと豚串。
長島ダムカレーは「Folk knot cafe STIR」で提供されている。このカフェ、がっつりゆるキャングッズも売っているので好きな方は訪問するべきである。(なんと、mont-bellとコラボしたTシャツが売っている)
豚串は500円くらいだった気がする。めちゃウマです。絶対食べよう。
千頭に来てご飯も食べてもう大満足なのだが、ゴールの金谷駅まではまだまだある。3,40kmくらいをひたすら下り基調の、それなりに交通量が多い道を無心に漕いで終了した。
畑薙大吊橋はいけなかったことだけが心残りだが、最奥にあるので再訪できるか怪しい。いつか訪問できることを夢見てます。